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本年度は基本計画作成/25年に解体着手、建設26年から/長野駅前B-1地区再開発

2024/04/17 長野建設新聞

 長野市の長野駅善光寺口近くで計画されている組合施行による「長野駅前B-1地区市街地再開発事業」。市は2024年度当初予算に事業計画の作成に必要となる測量や基本設計費の補助金1億4548万円を計上した。予定では本年度に事業計画を作成し事業認可、25年度に権利変更認可を見込み、同年度から解体工事に着手。26年度中に店舗や事務所、共同住宅などで構成する施設の建設工事を開始し、29年度中の竣工・供用を目指す。総事業費は約186億円。

 予定区域は南長野末広町、末広町交差点北東側の約0.6ha。雑居ビルや映画館「千石劇場」などが建ち並んでいる。土地が細分化され老朽・非耐火建築物や未利用建物も多く、地区内道路の幅員が狭小であることも課題となっている。権利者数は約40人。本事業により事業地内の建築物を取り壊し、新たに店舗、事務所、共同住宅、立体駐車場などで構成する延べ約3万5000㎡(建築面積2300㎡)の施設を建設。都市の魅力を向上させる商業の集積を図るとともに、利便性を生かした「まちなか居住」を推進する。2月22日には第一種市街地再開発事業として都市計画決定した。

 施設計画によると階数は地上28階建てで、機械室を地階に配置。1~3階を店舗、4~8階を事務所、5~28階を共同住宅(約200戸)とする。ただし、市は「景観に配慮するため高さを下げる方向で事業者と調整中であり、変更となる可能性がある」としている。

 区域面積0.6haのうち、施設の敷地面積は約3400㎡。敷地の北側と東側には幅員6m、延長約140mの区画道路を整備する。また施設南側には市道長野西944号線(長野駅前線)を挟み複合施設「Nacs末広」との連絡デッキを整備する。

 年度別計画によると、本年度の事業費は3億2700万円。主な事業内容は事業計画作成。25年度は実施設計、権利変換計画、除却・整地に16億6100万円、26年度は除却・整地、建設工事、工事監理に17億200万円。以降は建設工事、工事監理費として27年度53億8000万円、28年度61億100万円、29年度32億9100万円を試算する。

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