記事

事業者
群馬県県土整備部

稲村監理課長就任インタビュー

2024/04/17 群馬建設新聞

県土整備部は7年目。入庁後2カ所目の配属先であった前橋土木事務所で用地取得等業務に3年従事。その時に「不動産鑑定評価」へ興味を持ち、その後の異動も鑑定評価に関係する部署を希望。土地・建物評価、固定資産税・不動産取得税、土地収用関係等に係る職場を経験し、現在も自身のライフワークとなっている。「今までに学んだ不動産鑑定や地域振興の知識や経験を活かし、県土整備行政の推進に取り組んでいきたい」と抱負を語る。職員の福利厚生については「監理課だけでは全ての職員の状況を把握するのは難しい。各所属長等と連携を取りながら、職員一人一人が持てる力を発揮し、活き活き働けるような職場環境づくりに努めたい。また、メンタルヘルスにおいては、職員間のコミュニケーションやフォローアップの促進を図りたい」と話した。

思い出深い業務を尋ねると、「2018年1月に本白根山が噴火した際、草津国際スキー場のロープウェイ山頂駅で避難者の救助に当たったときのことが記憶に残っている」という。「再噴火の恐れや日没が迫る中、山頂に取り残されていた避難者全員が日没前に無事に避難完了となったときの安堵感は今でも忘れられない」と語る。

若手職員には「担当業務に関する資格の勉強をすることは、自分のスキル向上や業務に対する張り合いにもつながるではないか」と言葉を寄せる。「私は前橋土木事務所の時に宅建試験に合格したが、その後も不動産鑑定士の資格を取りたいと勉強を続けており、70歳までに取得できればと気長に考えている」と話した。

建設産業に対しては「土木事務所等が用地買収業務を適正に進めるに当たっては、地権者の方に補償内容を正確に説明し、納得してもらうことが重要になる。また、所有者不明土地等の新たな課題への対応も必要になっており、補償コンサルタント等の皆さまには引き続き県へのご協力をお願いしたい」という。

「輪島市で生まれ、高校まで金沢市、大学で東京に出て、就職で群馬県に来た私には、周りの他の人よりは『外から見た群馬の良さ』が見えるのではないかと感じる。自然の美しさや暮らしやすさを褒めても、謙虚な群馬県民の方々は"そんなことはないよ"と遠慮がち。そういった人情が県外から来た私のような者にはホッとするところ。これからも群馬の良いところを見付け、皆さまにお伝えしていきたい」と言葉を添えた。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら