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群馬県建設企画課

県建設企画課 剣持課長就任インタビュー

2024/04/18 群馬建設新聞


建設企画課は3年ぶり。「本年度は県土整備プランの策定と建設業においても時間外上限規制が適用され、働き方改革といった大きな変革の動きがある中での課長就任であり、重要な時期にその重責を担うこととなった」と気を引き締める。「職員みんなで課題解決に向けて一つでも二つでも着実に前に進んでいきたい」と思いを語った。

次期県土整備プランの策定については「現行プランは、令和元年東日本台風と新型コロナ対策から始まり5年が経過した。ニューノーマルへの対応や緊急・重点水害アクションなどの対策が一定の成果をあげつつある中、知事も守りから攻めの4年というように、次期プラン策定に向けては、災害・新型コロナ禍からの復旧期から、ビルド・バック・ベターといった、災害、コロナ禍前よりもより良い未来へと創造していく新たなステージに移行していく必要がある」と考えを示す。続けて「その意味では、次の災害に備えよりレジリエンスな地域へと、流域治水やレジリエンスネットワークの構築などの事前防災投資やクリエイティブシティ構想、敷島エリアグランドデザインに基づく都市再生の取り組み、DXなどのデジタル化の急速な進展への対応など『レジリエンスの拠点』の形成と高度化、高質化といった新たな施策展開も考える必要がある」とし、県民や市町村、関係議員の方々から広く声をお聴きしながらしっかりと取り組みたいと話した。また、公共事業予算の継続的、安定的確保に向けては「関係課と連携しながらしっかりと取り組むとともに、働き方改革の推進では、適正な工期設定、週休2日制の定着、施工時期の平準化を継続していきたい」と述べた。

思い出深い業務を尋ねると「直近では、長年の懸案だった利根川新橋の事業化や、市街化区域編入向けて副町長や県・町の職員と色々な汗をかきながら、頭を下げながら一つの目標に向かって仕事ができたことが印象に深い」と話すと「また、前回、建設企画課時代は大変な仕事ばかり続いた時期もあったが、多才で個性的かつ常に前のめりで仕事をするデキル面々と『5進法シャリキンお代わり』反省会で結束を深めながら、ザ・昭和スタイルな『不適切にも程がある』係長を支えてもらい、楽しく仕事ができたことが思い出深い」と当時を振り返る。「ただ、今の時代できないスタイルですね。今まで一緒に汗をかいた職員が新天地で自分の花を咲かせ活躍する姿を見るのが今は楽しみ」と付け加えた。

若手職員に向けては「どのような職業、仕事に従事しようが、いつも楽しいとは限らないし、誰かが楽しさを与えてくれるわけでもない」と話すと「『自ら仕事を楽しくするのも大事な仕事の一つ』と考えて、能動的に向き合う意識がなければ、どんな仕事に就こうがつまらないし続かないと思う」とし、「是非、意識して仕事の楽しみ方を見つけて欲しい」とアドバイスを送った。

建設産業界に向けては「50%の職種がAIに代替え可能になる社会にあっても、なくならないし、なくてはならない存在であることは変わらない」と訴える。一方で「変わらないためには変化する必要もあり、働き方改革や生産性向上への対応など、意見交換会でさまざまなお声を聴かせていただきながら、建設産業の発展に向けてお手伝いできることを考え、一つでも多く実現したい」と引き続きの協力を求めた。

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