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校舎全面改修を計画 本年度B館空調から着手

2024/04/19 山梨建設新聞

 山梨県立大学が飯田キャンパス(甲府市飯田)の全面改修を計画していることが分かった。体育館や図書館を含む主な施設を複数年計画でリニューアルする。老朽化が進む空調や照明のLED化、内外装などを大幅に改修。対象施設の延べ床面積は1万2000㎡以上となる。まずは本年度B館の空調工事から始める方針だ。

 同大総務課によると、飯田キャンパスはA・B・C館、体育館、図書館などで構成。A~C館は2階の回廊でつながっている。建設から20年近くが経過しており、いずれの建物も設備を中心に更新時期に来ているという。

 まずはB・C館の改修をそれぞれ2カ年掛けて進める。本年度はB館の空調工事のみ実施する方針で、夏に予定する入札で発注する。工事費に県からの補助金2億4658万7000円の一部を充てる。B館はRC造3階建てで、延べ床面積は4317㎡。日立製のGHP(ガス空調)を使用しており、同じ方式の機器に取り替える。EHPも検討したがキュービクル導入費が高額になることが見込まれるため断念した。同課によると、同様のGHPは日立、ヤンマーなど国内で扱うメーカーは限られるという。今月その他の工種を含め設計を委託し、秋以降の着工を目指す。

 来年度はB館の空調以外の改修、C館の長寿命化改修に着工する予定。C館の設計は本年度、指名競争入札で委託する。C館はRC造2階、1393㎡と施設規模はB館に比べ小さいが、改修工事のメニューは多岐にわたる見込み。「躯体を残し全面改修する」(同課担当者)という。

 このほかA館(6階、4956㎡)、体育館(975㎡)、図書館(2階、1242㎡)についても順次改修する方針。今後県と詳細なスケジュールや財源の確保などについて調整する。

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