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群馬県契約検査課

県契約検査課 青木敏彦課長インタビュー

2024/04/19 群馬建設新聞

県土整備部には1997年度から2001年度までの5年間、土木部監理課予算経理第1係で河川課と監理課の予算関係の事務を担当した。「工事検査の仕事は、初めての業務。県職員としての経験に基づき、幅広い視点から業務に取り組みたい」と抱負を語った。

4月から時間外労働の上限規制が建設業に適用されたことについては「建設業の担い手確保の観点からも、働き方改革や生産性の向上など労働環境の改善が急がれるが、その実現には発注者の理解と協力が不可欠」と話すと「最低制限価格制度などのダンピング対策や総合評価落札方式の導入など、入札契約制度の適切な運用と市町村への導入促進と併せ、建設工事請負契約約款を適切に管理・運用することが必要」と考えていると話す。

これまで携わった思い出深い事業について尋ねると、18年から19年度の公立大学法人事務局次長のころをあげた。「公立大学法人の立ち上げや、法人として群馬県立女子大学および群馬県立県民健康科学大学の文系・理系の大学を円滑に運営する業務に取り組んだことは、よい経験だった」と振り返った。

若手職員には「職員が自ら将来像を描き、従事したい業務や分野、身につけるべき」とアドバイス。「能力や経験等を具体的にイメージし、その実現に向かって努力していくことが大切」と語る。また、「県民目線で業務に取り組むとともに、必要に応じて現場に出向き、現場でしか得られない体験・経験をすることも大切だと思っている」と話した。

建設産業については「大雨による災害時の緊急活動、冬季の除雪作業など、昼夜を問わず地元の建設業に対応いただいている。今後も地域の安全・安心を守るために、建設業の持続的な発展が欠かせない」と思いを述べた。

趣味は読書。お薦めの作家は今村翔吾、砂原浩太朗、砥上裕將、宮島美奈。「今村翔吾であれば『羽州ぼろ鳶組シリーズ』や『くらましや稼業シリーズ』がお薦め。このほかにも『塞王の楯』『童の神』があるが全作品はずれがない」と話す。さらに、砂原浩太朗の「高瀬庄左衛門御留書」、砥上裕將は「線は、僕を描く」「一線の湖」「7・5グラムの奇跡」、宮島美奈は「成瀬は天下を取りにいく」「成瀬は信じた道をいく」がお薦めだと教えてくれた。スキーも趣味の一つだが「なかなかいけていない」と笑いながら話した。

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