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長野県白馬村

子育て支援施設を先行して整備へ

2024/04/24 長野建設新聞

白馬村が計画している図書館等複合施設の整備方針について、既存施設が老朽化している子育て支援施設を先行して整備し、図書館は一定の財源が確保できてから整備することを決めた。2025年度に設計、26~27年度に建設工事、28年度に既存施設の解体撤去を行う。概算事業費は10億8000万円を見込む。

新施設の整備予定地は既存施設の西側農地部分(木流公園北隣)約8800㎡。施設の階数や構造は今後検討を詰めるが、延べ床面積は約1000㎡を想定。施設機能については現在検討中だが、子育て支援機能が約500㎡、屋内型広場や事務室など共用部分が約500㎡を見込んでいる。既存施設の解体跡地は、駐車場などの整備を予定している。

設計は従来通りの入札やプロポーザル方式なども視野に入れ、今年度中に決定する。25年度の当初予算で設計費を計上し、年度明け早々に発注する計画だ。

これまでの検討結果として大型事業や公共施設の管理計画、基金残高などの状況、繰上償還の実施などを含めて総合的に試算した結果、施設整備時の一時的な支出増加や将来的な負担が財政に与える影響が大きいと判断。しかし、最終的には図書館も含めた複合的な機能を有する施設として整備する方針だとした。

同事業は20年3月に基本計画を策定。JR白馬駅を最優先候補地として選定し、全体の延べ床面積は約3700㎡を想定。その内訳は図書館約1500㎡、子育て支援約800㎡、ホール約250㎡、マンガ約500㎡、カフェ約150㎡、その他約500㎡。事業費は約25億円を試算。しかし、22年度に官民連携調査を実施した結果、官民連携手法の採用による経費削減は期待できない結果となった。それを受け23年度に候補地を含めて事業内容を見直し、図書館約700㎡、子育て支援約500㎡、その他・供用約1100㎡の計2300㎡に縮小。概算事業費は19.8億円としていた。

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