県建築課は今年度の主要事業をまとめた。県土整備部など７部局から工事４５件、業務委託７０件の計１１５件を受託。発注ベースの予算額は９３億１３００万円。高校再編の那須拓陽・清峰、真岡北陵・工業、鹿沼南・商工の新校や新防災教育施設など大型施設の整備に向けた基本・実施設計業務を取り抜け方式の指名競争で５月にも発注する。

　教育委員会からは工事、業務委託で計５８件３６億３５００万円を受託。業務委託は３５件４億１５００万円。那須拓陽・清峰は本館棟を新築。施設規模はＲＣ造４階建て延べ面積約６８００平方ｍ。設計委託料に２０２４～２５年度の継続費１億７６８９万９０００円を設定。今年度予算額は８８４５万円。２９年４月の開校を予定している。

　真岡北陵・工業は工業実習棟を新築。施設はＳ造２階建て延べ面積約３７００平方ｍを想定。設計委託料は２４～２５年度の継続費で８５５６万３０００円。今年度予算額は４８７２万３０００円。２９年４月の開校予定。

　鹿沼南・商工は農業科・工業科実習棟を新築。規模はＳ造２階建て延べ面積約２９００平方ｍ。設計委託料は２４～２５年度の継続費で８５２５万１０００円。今年度分は６２３７万１０００円。２７年４月の開校を目指す。

　今市・今市工業・日光明峰は今市高に学年単位で総合学習ができる大教室棟を建設。２４～２５年度の設計委託料継続費２１７８万９０００円を設定。今年度予算額は１４４５万１０００円。施設はＳ造２階建て延べ７００～８００平方ｍを想定。

　今市高のプール跡地に建設予定で解体設計を５月以降に発注する見通し。大教室棟設計は解体設計の成果品を受け発注時期を決定する。

　教育委員会の工事は長寿命化を中心に２３件３２億２０００万円。宇都宮女子高南校舎の内外部改修に約２億円、ＬＥＤ化に約６０００万円。２工種分離で５月にも発注する。

　小山西高は普通教室棟の防水改修に約１億５０００万円、佐野松桜高は商業科棟の外部改修に約９０００万円。工事は５月にも発注する見通し。

　危機管理防災局からは新防災教育施設設計の１件２９００万円を受託。当初予算には基本・実施設計の継続費９４１０万円を設定。

　新防災館はＲＣ造平屋建て延べ面積約１８００平方ｍ。建設地は県総合運動公園第２陸上競技場前。総事業費は約２６億円。２８年度の供用開始を予定している。

　経営管理部からは県有施設の長寿命化を中心に工事、業務委託１５件２９億６３００万円を受託。主な工事は真岡警察署庁舎の受変電設備改修、子ども科学館の受水槽更新、西荒川ダムの自家発電設備更新と外部改修。

　真岡警察署庁舎は電気室のキュービクル更新で９０９１万９０００円。６月以降の発注予定。子ども科学館は約５０００万円で６月以降、西荒川ダムは約３０００万円で７月以降に一括発注する見込み。

　主な業務委託は農業大学校３棟に係る長寿命化設計。予算額は計２６９７万２０００円。先端技術教育棟の受変電設備更新設計に３７９万５０００円。教育・研修棟の外壁、受変電設備、空気調和設備の更新設計に１１９３万５０００円。男子寮の屋根・防水、外壁、受変電設備更新設計に１１２４万２０００円。これら業務は５月にも発注する予定。

　県土整備部からは県営住宅の長寿命化と高齢者住戸改善をメインに工事、委託２２件１９億５００万円を受託。主な工事は７月以降の発注予定。うえの住宅６号棟で防水改修、平松本町住宅１１号棟ほかで防水・外部改修・給排水設備を更新。若杉住宅１～２号棟と西原住宅１号棟、三島住宅１号棟はエレベーターを改修。

　江曽島住宅１～３号棟は解体。犬塚住宅１号棟と、うえの住宅１・４号棟は住戸を改善する。

　業務委託は平松本町１３号棟ほかで防水、外部改修、給排水設備更新の設計。野沢住宅４号棟と細谷住宅８号棟ほかで給排水設備の更新設計、細谷住宅４号棟ほかは解体設計。すべて７月にも発注する予定。

　環境森林部からは工事、業務合わせ１４件３億３１００万円。工事はのざわ特別支援学校のＬＥＤ化に約９０００万円。１０月以降の発注。業務は那須高原自然の家と農業試験場の照明ＬＥＤ化設計。９～１０月をめどに発注する。

　生活文化スポーツ部からは工事、業務で４件４億４５００万円。総合運動公園武道館天井改修の設計と工事などを予定している。