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淡路氏(松井組)、登坂氏(小林組)に県知事除雪感謝状を贈呈

2024/04/25 新潟建設新聞

 新潟県は23日、新潟県知事道路除雪感謝状贈呈式を挙行し、長年にわたる除雪業務や災害対応、後進の育成に功績があった松井組(長岡市)の淡路満佐男氏と小林組(柏崎市)の登坂浩氏の2人に感謝状を贈呈した。

 淡路氏は、国道403号など長岡市中之島地域を中心に除雪業務に従事。62年にわたる除雪従事経験で培った高度な操作技術と状況変化に応じた的確な判断力を有し、2016年1月の大雪による大渋滞では、近隣地区から除雪機械の調達を図るなど、中之島地区の交通障害の解消に尽力した。また、オペレーターの人員配置の管理など除雪業務の効率化や若手への技術伝承にも積極的に取り組んでいる。

 登坂氏は、除雪シーズン前から地域住民との信頼関係の構築や雪崩リスクを低減する事前措置を講じるなど、着実な除雪作業の実施と道路利用者の安全確保に努めた。近年は、若者への技術伝承を兼ねてインスタグラムを活用して、積極的な除雪業務のPR活動にも貢献している。

 贈呈式では、深田健土木部長が「冬季における道路交通の確保は、県民の日常生活や経済活動を支える極めて重要な業務であり、両者ともに長年にわたり冬季間の安全で円滑な道路交通確保に尽力された。また、地域の除雪対応が維持されるよう、若手オペレーターの確保・育成にも積極的に取り組むなど、道路除雪を通して県行政に大きく貢献いただいている」と感謝し、「今後とも健康に留意し、現場での安全作業、後進の指導にもご尽力いただきたい」と花角英世知事のメッセージを代読した。

 淡路氏は「入社以来、中之島地域で除雪作業に従事し、気が付けば62年がたった。仕事を通じて数えきれないほど、たくさんの方から多くのことを学んだ。私が教わり、受け継いできたものを次の世代につなげられるよう後進の指導に当たりたい」と話し、登坂氏は「自分が動くことは当たり前。除雪に携わっているのは、先輩の指導があった賜物。これからは、後輩が同じように動けるようにしたい。これからも、より良い道路除雪ができるよう心掛けていきたい」とした。

 また、長年にわたる除雪業務について、淡路氏は「冬季の住民の足を確保する仕事に誇りを持っており、オペレーターはみんなプライドを持って除雪を行っている」とし、登坂氏は、「地域の方々から感謝の言葉を頂くことで、これまで除雪を続けてこられた」と語った。

 県では20年度から30年以上の除雪業務に加え、雪害時の迅速な対応や技術の伝承等に努め地域からの評価が高い除雪機械運転員を対象とした知事感謝状制度を創設。高齢化や若手の入職者不足が進む除雪作業での除雪機械運転員の意識高揚と技術の研さん、新たな人材確保を図っている。

【写真=長年にわたる功績に感謝状】

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