国土交通省は水管理・国土保全分野のインフラＤＸ推進へＤＸ専用のホームページ（水局ＤＸ、ＵＲＬ　https://www.mlit.go.jp/river/gijutsu/dx/）を立ち上げ、コンテンツの充実、情報発信に取り組んでいる。このほど、職員へ同分野の働き方の未来像の募集で、優秀提案を掲載。提案は職員の発想を自由に記したもの。モズ局ＤＸワーキング事務局、地方整備局等のＤＸ担当の投票で優秀提案を決定した。

　設計・施工・維持管理・災害対応部門の局長賞は中国地方整備局が提案した「ＡＩ機能を活用した樋門の自動操作化実証実験」。樋門操作員の高齢化もあり、担い手確保と省力化が課題となっている。ＡＩ機能により樋門地点の水位情報、順流・逆流の水面情報、土砂等を監視、評価し自動操作の実現を図ろうというもの。

　また、日常業務・説明・広報部門は「自由な時間をつくりだす働き方」（九州地整河川部若手ＷＧ）が局長賞となった。河川管理におけるデジタル技術等を活用した働き方の未来像として、本省から地整、事務所が共有で過去の事務連絡や河川の基礎データを検索・保存・編集ができ、分からない用語を尋ねる人の職務経験に合わせてかみ砕いて説明してくれるなどの機能をもったサイトの構築をイメージしている。

　なお、局長賞のほか、優秀賞が設計・施工・維持管理・災害対応部門３点、日常業務・説明・広報部門２点が輝いた。