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茨城県土浦市

上大津公民館を優先/178施設 再編計画25年改定

2024/05/08 日本工業経済新聞(茨城版)

 土浦市は「公共施設等再編・再配置計画」の改定に向け、2024年度に178施設を対象とした個別の配置方針を策定する。25年9月ごろをめどに市民説明会等を開催、同年度中の計画改定を目指す。策定に先駆けて、上大津公民館の複合化に向けた整備方針を固め、2025年度から設計等に着手したい考え。ほかには、児童発達支援センター早期整備へ、7月に整備場所を決定する方針。

 2月に策定した「類型別の方向性(素案)」では、必要性、妥当性および代替性の3つの視点から、施設の適正化を検討した。今後は各施設の状況を踏まえた複合・集約パターンの絞り込みや実施時期等について検討を進めていく。策定に係る支援業務を、東日本総合計画(さいたま市)が25年3月までを履行期間として担当している。

 対象178施設のうち、上大津公民館(手野町3252)では、優先的な対応が必要となっている。施設の老朽化や上大津支所の閉所に伴う支所機能の複合化が課題としてあるため。改修や新築、他施設への機能移転などを視野に、計画策定委員会において24年度中に方向性を協議。建物の機能や支所機能、スケジュールなどの検討結果を配置方針として先行決定し、整備が必要となった場合には25年度から設計・工事に着手する想定だ。

 公民館の建物が、RC造2階建て、延べ床面積724・69㎡、1978年度の建築。館内には会議室や集会室(60人)、和室、図書室などがある。また、駐車場(40台)も備わる。

 児童発達支援センターの整備に関しては、7月ごろに候補地を選定。2028~32年度の集約を目指して整備を進めていく。候補地は敷地面積650㎡以上とし、利用者の利便性や幼稚園・小学校との連携、公共用地での実施による事業費縮減などを鑑みて3カ所程度から絞り込む想定だ。

 整備は療育支援センター(上高津1809)と保健センターに分散している児童発達支援業務を集約し、業務の効率化を図ることが目的。療育支援センターの建物については、RC造2階建て、延べ床面積約980㎡(つくし作業所含む)、1979年度築。老朽化が進んでおり、対策が必要な状況。

 さらに、2022年度に策定した「公共施設等再編・再配置計画」の中では、上大津支所、生涯学習館、青少年の家および勤労青少年ホームを閉所する方針を提示。2月に開催した同委員会で、閉館時期を24年度末に設定した。

 それぞれの建物は、上大津支所(手野町1505-1)がS造平屋、延べ床面積74㎡、1981年度築。生涯学習館(文京町9-2)がRC造4階建て、延べ床面積2606㎡、73年度の建築。青少年の家(乙戸1099)はRC造2階建て+S造平屋、延べ床面積1758㎡、74年度築。勤労青少年ホーム(文京町9-2)がRC造2階建て、延べ床面積1014㎡、建築年度は71年度となっている。

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