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群馬県吾妻農業事務所農村整備課

吉井課長就任インタビュー

2024/05/10 群馬建設新聞


吾妻農業事務所では2007年以来、17年ぶりの配属となった。ここ十数年のキャリアを振り返ると、農村整備関係課の勤務配属が9年、県土整備部での勤務が8年とさまざまな業務に携わっており「近年では計画関係などの業務が多く、なかなか工事の現場に関わる仕事が少なかった。ここには優秀なスタッフが多くいるので、連携を取って業務を進めていきたい」と意気込みを語った。

吾妻地域では、八ッ場ダム水源地域対策事務所での勤務経験もあり、思い出に残る出来事として東吾妻町で3地区の残存農地の土地改良を担当していたことをあげ「地元の地権者の方へ何度も足を運び、膝を交えて対話を重ねて交流を深めていった。そのため、換地に関して発表と同時に100%の同意を得ることができた。さまざまなお宅へ伺って要望を聞きながら同意を得て、親睦を深めること、調整の大切さについて学んだ。ある時は仲良くなった方々からぶどうや野菜をいただけたのは嬉しかった」と振り返った。

24年度に行う、高山村原地区の区画整理事業について「原地区では本年度から面工事が始まる。有機農業に適する整備を実現するため、地権者の要望を踏まえた事業推進を図りたい」と話した。また「高山村ではオーガニックビレッジ宣言を出しており、有機栽培農業を推進している。有機栽培は、農政部の最優先課題なのでしっかり対応していきたい」と語った。

若手職員に向けて「とにかく現場へ出ていって知識を深めてほしい。事務所内でも先輩方の言葉に興味を持ち、ただ聞くだけでなく、自分からどうしてだろう?と疑問を持って話を聞いていってほしい」と話し「日ごろから周りの人とコミュニケーションを取り、関わりをつくっていくことも大切。自分を応援してもらえる人をつくることで、仕事がスムーズに進められることができる」とエールを送った。

趣味は畑いじり。インターネットの動画を見て学びながら実際に育てていくことが面白く「ここ3~4年間、休日は野菜を栽培している。なるべく無農薬で育てており、手当たり次第に興味のある苗や種などを買ってきては植えてしまう。年30~40品目くらいを栽培しているが、なかなか食べ切れないのでまわりに配っている」と笑顔を見せた。

建設業界については「吾妻地域では雪が降る時期があるため、工事のできる期間など限られてしまっている。とてもタイトなスケジュールの中で事業に取り組んでいただき感謝を申し上げる。また、昨年度は高病原性鳥インフルエンザの発生があり、年末年始のさなかにご対応いただいて非常に感謝している」とお礼の言葉を述べた。

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