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栃木県農政部

県農政部、県営事業74地区66億円、芳賀町北部第2に7億、薄井沢4.8億円、生井や赤沢川で実施設計

2024/05/24 栃木建設新聞

 県農政部は、今年度の県営農業農村整備事業の実施地区と割当額(2023年度補正、調査地区含む)を決定した。74地区で総額約66億円。農地整備は25地区38億1930万円。芳賀町北部第2などで圃整工を推進し、百頭・県(足利市)、倉骨(大田原市)、里西・星の宮(益子町)に着手。水利施設整備は17地区19億6056万円。生井(小山市、野木町)で水路工の実施設計に着手し、草川用水(さくら市)などで機能保全計画を策定する。農村地域防災減災は3地区1億5600万円。赤沢川(上三川町)に着手する。(6面に地区別概要)

 農地整備の主な地区と割当額は芳賀町北部第2が6億9600万円、薄井沢(日光市)が4億7700万円、中谷(野木町)が3億9700万円、千渡(鹿沼市)が3億7800万円、下稲葉(壬生町)が3億3800万円。いずれも圃整工を実施する。

 海道(宇都宮市)は2億3500万円、練貫(大田原市)は1億9700万円で水路工、刈沼川(宇都宮市)は1億9500万円、小泉・本沼(益子町)は1億7000万円で暗渠排水工などを進める。

 百頭・県は圃整工64・1ha、倉骨は45・6ha、里西・星の宮は26・4haを整備する計画。今年度は換地原案作成に必要な業務や実施設計を進める。

 水利施設整備は石川排水機場改築の部屋南部(栃木市)が7億3380万円、船生(塩谷町)が3億5000万円、市の堀用水(さくら市ほか)が3億円、三栗谷Ⅱ(足利市)が1億6000万円、亀の子堰(小山市、栃木市)が1億1000万円、管理棟電気通信工の那須野原(那須塩原市)が9121万円。

 新規の佐野用水(佐野市)は電気通信設備の更新、東岡本統合堰(宇都宮市)は改修に向けそれぞれ実施設計を委託。機能保全計画は草川用水のほか久郷半用水(宇都宮市)、西の原用水(那須烏山市)、小白井用水2(同)など新規6地区を含む8地区で策定する。

 農村地域防災減災は赤川ダム(宇都宮市)に5900万円、那珂川の堀抜用水堰(那須烏山市)に2800万円。新規の赤沢川は田川合流部付近で水路工約700mと排水樋門工を計画。全体事業費は7億1900万円、事業期間は24~27年度。今年度は6900万円で実施設計を委託する。

 農村振興課所管の県営事業は5地区1億2525万円。中山間地域総合整備は高原(矢板市、塩谷町)、馬頭中部(那珂川町)に合計2800万円。高原は換地や確定測量業務、馬頭中部は水路工を予定している。

 農村振興総合整備の安足(足利市、佐野市)は8575万円。水路工事を実施する。

 農業集落排水施設整備では県が事業主体となる農地還元推進事業計画の策定に350万円。農村振興課所管分の水利施設整備は800万円。小水力発電可能性調査を実施する。

 県営事業の具体化に向けた計画調査は国庫と県単合わせて16地区2億1420万円。国営造成施設管理は深山・板室ダム(那須塩原市)や芳賀台地など8地区に2億8987万円を割り当てた。

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