喬木村の2025年度予算案は一般会計の普通建設事業費が４億8510万円で前年度当初比26.1％減。ただし、たかぎ保育園の隣接地で行う中原共創施設整備事業費３億5575万円は、国の補正予算を活用するため24年度３月補正予算に計上する。

　同施設は宿泊機能や交流機能、イベントスペースなどを併せ持つ複合型施設。建設場所はたかぎ保育園の西側隣接地。約1520㎡の敷地にＷ造２階建て、延べ500㎡弱の規模で計画している。詳細設計の事業者の選定方法はプロポーザル方式を採用し、24年度中に手続きを開始する予定。25年度内の竣工を目指す。

■伊久間の内水対策に8500万円

　また、伊久間排水ポンプ場整備事業に6500万円。天竜川の内水氾濫に備え、伊久間樋門付近約1000㎡を対象に排水作業をしやすい環境を整備する。具体的にはポンプ車の進入路の建設や、ポンプ移動用のスロープ設置、ホースを展開する際に使用するＵ字溝の整備など。河川敷近くでの作業となることから、工事は渇水期に行うことを想定。25年度内に整備を完了させる。

　関連して伊久間浄化センター跡地へ排水ポンプ車の車庫を整備する費用として2000万円。Ｓ造で長さ10.5ｍ、幅7.5ｍ、高さ5.1ｍの規模を見込む。

■道路等補修、改良へ各2.1億円

　道路橋梁維持管理経費には前年度比9448万円増となる２億1319万円を確保。高山橋補修工事に6500万円、村道７号線擁壁補修工事に3000万円を充当する。

　道路橋梁新設改良経費は２億1481万円。村道７号線舗装改良工事に１億円、村道625号線道路改良工事（伊久間）に3500万円、村道559号線舗装改良工事（小川）に3000万円を充てる。

　河川関係では田ノ口（加々須）地籍の水路整備工事費1500万円や勘沢川（両平）上流部の護岸整備に向けた測量設計委託料1300万円を計上した。

　なお、今年１月に工事を発注した中央保育園敷地宅地造成事業は８月末に完成予定。分譲地８区画を整備するもので、施工は宮下土建（喬木村）が担当。秋ごろには分譲を開始する予定。村による宅地造成事業は、これによりひとまず終了する。

　一般会計の総額は前年度比2.4％増の43億円。

　25年度予算案の主な事業は次の通り。（単位千円）

　【総務費】

　◆庁内情報機器関連◇システム標準化委託＝55,614◇仮想ブラウザ導入委託＝19,559◇PC端末更新＝19,195◇資産情報等管理システム構築委託＝8,270

　◆次期総合計画策定委託＝4,009

　【民生費】

　◆福祉センター管理◇修繕＝320◇玄関雨漏り改修工事＝1,000

　【衛生費】

　◆脱炭素・循環型社会推進事業◇太陽光発電、蓄電システム設置補助金＝7,800◇EV・PHEV購入補助金＝1,000◇太陽光熱温水器設置補助金＝750

　【農林水産業費】

　◆公園事業◇禍誤除けの滝遊歩道修繕工事＝1,200◇公園維持管理委託（遊具点検ほか）＝2,685◇修繕（もろはら公園建屋、伊久間公園ベンチ修繕）＝920

　◆森林造成事業◇支障木伐採等委託＝5,070◇森林病害虫防除関係委託＝16,200◇森林整備補助金＝4,310

　◆ライフライン等保全対策事業（村道沿線危険木伐採：村道１号線・桃添）＝3,000

　◆森林経営管理◇私有林に関する調査委託＝500◇私有林整備委託（中原西縁修景林間整備）＝4,500

　◆林道管理◇林道橋梁補修工事（1011号線）＝15,000

　【土木費】

　◆道路橋梁維持管理◇測量設計監理委託＝23,050◇道路修繕工事＝67,200◇維持補修工事（道路）＝34,600◇維持補修工事（側溝整備等）＝9,850

　◆道路橋梁新設改良◇測量設計監理委託＝16,050◇道路改良工事＝186,300◇公有財産購入＝6,800

　◆河川維持◇測量設計監理委託＝13,750◇水路整備工事＝18,700

　◆公営住宅事業◇修繕＝800◇公営住宅長寿命化計画策定委託（阿島北、伊久間）＝746

　◆住宅等支援◇新築補助金＝10,000◇住宅用地取得補助金＝6,000◇耐震改修補助金＝5,750

　【消防◇】

　◆伊久間排水ポンプ場整備工事＝65,000◇排水ポンプ車駐車場建設工事＝20,000◇避難所等備品購入＝17,555

　◆防災施設管理◇雨量計通信端末更新工事＝2,101◇J-ALERT新型受信機更新委託＝3,102

　【教育費】

　◆ICT活用教育関係◇ICT機器修繕＝1,500◇学習用端末・アクセスポイント更新＝10,120

　◆保健体育施設管理◇芝生管理等委託＝6,736◇中央社会体育館防犯灯設置工事＝550◇運動公園西側樹木伐採工事＝1,600

　◆多機能型施設関係◇修繕＝150