北杜市は、市役所本庁舎整備の検討を進めている。9月市議会定例会の代表質問で保坂多枝子議員が、市民ワークショップによる意見や6カ所の整備候補地の選定経緯、最終候補地の決定や今後の進め方について市に求めた。今後の市本庁舎整備検討委員会では、全面的に新築するパターンなど2通りに分けた、合計12パターンにおよぶ比較評価を進める予定。本年度中に、新庁舎整備基本構想を策定する見通しとしている。
市民からの意見を幅広く集めるために開かれた市民ワークショップでは、新庁舎の望ましいエリアなどについて、「交通」や「災害・防災」、「経済性・コスト」、「まちづくり」の4つ視点において検討が進められた。
このうちの「交通」では、市内各地域からのアクセスのしやすさや、鉄道やバスなどの公共交通のほか、自動車交通の利便性を重視する意見が出た。
「災害・防災」では、洪水や土砂災害などの自然災害リスクが低いことや、災害時に行政機能を維持できる安全性を重視する声があった。
さらに「経済性・コスト」では、市有地の有効活用や総合支所、中学校統合後の空き校舎の活用など、既存の公共施設活用による整備費や維持管理費の抑制を重視する意見も見られた。
最後の「まちづくり」では、新庁舎を核とした地域活性化や新たな拠点形成、周辺施設への連携によるまちの発展可能性を重視する声も挙がった。
これについて大柴市長は「これらの要件を踏まえて、新庁舎に望ましいエリアとしては、長坂中学校を含む長坂駅周辺から長坂ICにかけての一帯や、高根総合支所周辺といった市内中心域での整備を望む声が多くあった」と答弁した。
整備候補地の選定理由として、今年の8月に開催した市本庁舎整備検討委員会において、建設候補地として6カ所が選定された。
選定基準には市民アンケートや市民ワークショップでの結果のほか、これまでの検討委員会の検討経緯を踏まえ、市有地で庁舎駐車場等が整備可能な敷地面積で、山林や原野、急傾斜地を除く減災上安全な土地とする。さらに、市内各地域からアクセスしやすいことなどから、市内6カ所の選定に至った。
最終候補地の決定方法と今後の進め方について、今後の市本庁舎整備検討委員会では、6つの建設候補地について「全面的に新築するパターン」と「既存の施設を活用して不足する面積分のみを増築するパターン」の2通りに分けた12パターンを比較評価する。
これについて大柴市長は「今後は客観的なデータやシミュレーションを用いた詳細な評価資料を作成し、検討委員会において最適な最終候補地および整備手法の選定を行う。得られた評価結果をもとに、市民の声を伺いながら、本年度中に新庁舎整備基本構想を策定する」と答えた。
さらに「本構想を踏まえて、来年度以降に新庁舎整備基本計画の策定を行う」と加えた。
【写真=現北杜市役所の本庁舎】
















