国土交通省常陸河川国道事務所が進める国道51号潮来バイパスの事業期間が3年延伸され、全体事業費が約9億円の増額となることが分かった。仮設工や情報BOXの追加整備が必要となったためで、これまで2027年度を目指していた完成時期は30年度となり、全体事業費は約31億円から約40億円に増額される。先月開かれた関東地整事業評価監視委員会で、事業期間および事業費を変更した事業の継続が了承された。
同バイパスについては、事業区間が潮来市小泉~延方西までの延長1・2㎞で整備が進められる。05年度に事業化され、用地進捗率は3月末時点で約99%。11年度から工事着手し、事業区間全体で工事を推進。25年度には同路線を横断する市道2-26号跨道橋が開通している。
事業費増加の要因では、仮設工の追加に伴い約5億円増加。情報BOXの設置により約3億円。材料単価・労務費の上昇等により約1億円の増加となる。仮設工の追加については、排水構造物の施工に当たり、当初はオープン掘削および水替工による施工を想定していたが、湧水量の増加を確認。安全性を確保するため、土留および地下水位低下工法(ウェルポイント工法)による対策が必要となった。
情報ボックスは、事業区間終点部の周辺道路において、近年の大雨により滞水が確認されていることから、CCTVおよびCCTV画像を転送するための情報ボックスの設置が必要となった。同区間周辺は洪水浸水想定区域にも指定され、河川氾濫時の状況確認にも使用する予定。
原材料費の高騰等については、今後も上昇が継続する場合、さらなる費用増加の可能性がある。
一方、コスト縮減の取り組みとして、跨道橋の支承形式を見直し、市道2-26号跨道橋では、支障形式を機能一体型(多点固定支障)から構造を簡略化した機能分離型(鉛直ゴム支承・水平力分散装置)とすることで約1000万円のコストを縮減している。
国道51号潮来バイパスは、潮来市洲崎から同市上戸までの7・3㎞。水戸市と千葉県を結ぶ幹線道路であり、潮来市域における東西方向を連続的に結ぶ重要路線。信号交差点が連続する延方交差点周辺での速度低下による追突事故が多く、同バイパスの整備により、交通渋滞の緩和、交通事故の減少を図る。
これまでに潮来市洲崎から同市延方西までの1・3㎞が02年4月に供用を開始。今回の再評価区間から先の区間となる潮来市小泉から同市上戸までの4・8㎞については未事業化区間となっている。

















