国土交通省は9日、宇都宮市と芳賀町、宇都宮ライトレール(LRT)が申請していた軌道運送高度化実施計画を認定した。整備区間はJR宇都宮駅東口(宮みらい1-1)~県教育会館前(駒生1丁目648)の4・9㎞。整備方式は公有民営上下分離。整備費用は698億円(税抜き)。軌道は複線で導入車両数は14編成。停留場12カ所、変電所1カ所と教育会館付近に留置施設を整備する。2027年11月に軌道工事施行認可を申請し事業を開始。28年内の工事着手、36年3月の運行開始を目指す。
事業費(概算工事費)の内訳は測量1億7000万円、用地費142億円、土木費285億円、軌道費70億9000万円、停留場16億7000万円、諸建物費7億3000万円、通信線路費27億6000万円、変電所費5億1000万円、電力線路費29億7000万円。車両費は112億円。
LRTは駅東口からJR在来線の上部と新幹線の下部を高架で横断。駅西口の停留場も2階レベルに設置し、田川横断部を含め上河原交差点付近まで高架化。橋梁などを整備しLRT専用の走行空間とする。
駅西側の軌道は大通りに沿ったルートで基本的に既存道路空間の中央に敷設。快適で低騒音、低振動の走行ができる樹脂固定による制振構造とする。
停留場はバリアフリーで①JR宇都宮駅西口②上河原③宮島町十文字④馬場町⑤県庁前⑥東武宇都宮駅前⑦裁判所前⑧新川⑨桜通り十文字⑩美術館前⑪護国神社前⑫教育会館前-に配置。名称は仮称で位置を今後検討する。
市は八千代エンジニヤリング・富貴沢建設コンサルタンツ・ダイミック・日本交通計画協会JVに業務を委託し軌道詳細設計を進めている。
大通りの幅員など都市計画変更は9月30日に決定した。整備区間は教育施設などが多く立地し、人口密度が高いエリア。市は将来的に教育会館前停留場からのさらなる延伸を検討。大谷観光地付近までの約3㎞を検討区間としている。
佐藤栄一市長は「ライトラインは市の将来にわたる持続的な発展を支えるNCC形成の要。駅西側へ延伸することで人口や学校などが集積する東西の各拠点がつながり人・ものの交流活発化、さらなるまちの一体感が生まれるなどさまざまな効果が期待できる。着実に事業を進めていく」と述べた。
福田富一知事は「西側延伸は本県の広域的な公共交通ネットワークの充実強化はもとより、地域振興や産業経済の活性化など県の発展に大変意義ある事業。着実に取り組みを進めてほしい」とコメントした。
















